| 施工箇所 | 庭園全体(約30㎡) |
|---|---|
| 施工内容 | 竹垣設置・飛び石敷設・植栽・砂利敷き |
| 使用素材 | 真竹・御影石・下草・白砂利 |
| 施工期間 | 約10日間 |
| 対応エリア | 千葉市中央区 |
M様は長年使われていなかった裏庭を、落ち着いた日本の美意識を感じられる空間へとよみがえらせたいとのご要望をお持ちでした。雑草が繁茂し、古いブロック塀が景観を損ねていた状態から、竹垣と飛び石が織りなす本格的な和風庭園へと一新しました。
デザインの核となったのは、真竹を用いた竹垣です。隣家との境界を柔らかく仕切りながらも、視線を遮断しすぎない絶妙な高さに設計しました。竹の緑が背景となることで、庭全体に清涼感と奥行きが生まれ、季節の移ろいと共に表情を変える生きた壁として機能します。
飛び石には千葉県でも入手しやすい御影石の自然面仕上げを採用。不規則に配置することで歩く楽しさを演出しながら、庭の各ポイントへ自然に誘導する動線を設計しました。周囲には白砂利を敷き詰め、雑草対策と同時に光の反射で庭を明るく見せる工夫も施しています。
植栽には、シダ類や斑入りヤブランなど管理の負担が少ない下草を中心に選定。ツツジやサツキを要所に配し、春から初夏にかけて花を楽しめる構成にしました。完成後、M様からは「縁側から眺めるだけで心が落ち着く」という言葉をいただき、大変嬉しく思っています。
01. 竹垣の設置工程
02. 石組みと砂利の配置
03. 完成した庭園
今回の施工で最も挑戦的だった点は、既存の不整形な敷地形状を活かしながら、左右のバランスが取れた美しい庭を作り上げることでした。日本の伝統的な庭園設計では「余白の美」が重要とされますが、限られたスペースの中でどれだけ豊かな空間を生み出せるかを常に意識しながら設計を進めました。
竹垣の素材選定にも時間をかけました。真竹は青々とした清々しい色合いが魅力ですが、経年変化で徐々に黄金色へと移ろっていくその変化そのものも庭の景色に深みを加えます。M様邸では将来的なメンテナンスのしやすさも考慮し、取り外しと交換が容易な「四ツ目垣」形式を採用しました。これにより数年後の竹の更新作業も負担なく行えます。
飛び石のレイアウトは何度もシミュレーションを重ねた末に決定しました。歩行の安全性と美観を両立させるため、石と石の間隔は利用される方の歩幅を実際に計測して調整しています。縁側からの眺めと、実際に歩いたときの体験、双方を大切にしたいという思いが込められた設計です。この庭がM様ご家族の日々の暮らしに安らぎをもたらし続けることを願っています。
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